そんなタイトルの本がありまして、大変興味があったので手に取ってみたのですが…。
　書かれていたのは、「孔雀の雌の気を引くため」と言う結論でした。がっかり。
　私が読みたかったのは、「孔雀の雌の気を引くため(配偶者を掴まえるため)の装飾がなぜ人間にとっても美しいと感じられるのか」という疑問の答えだったからです。
　なぜ鳥のさえずりや、熱帯魚の鮮やかな色彩に人は心地良さや美しさを感じるのか?
　答えはあるのでしょうか?
　

　孔雀が雌を引きつけるための装飾がなぜ人間にも美しいと捉えられるのか、その意味を考えてみた。
　人間の脳は、ものの形や記号性(顔とか、尻とか)をパターンとして認識する機能があるそうである。目が二つあるように見えるものが顔…とか。　
　このパターン認識と言う考えを拡張して、美しい(とかそそられる)色や形も共通の記号として認識されていると考えたらどうであろう。
　「個体の発生は、系統発生を繰返す」という言葉もあり、進化の過程で獲得した「美しい」と捉えるパターン認識は、鳥も人も共通、魚もネコも共通である、と。
　とすれば、猿や豚も孔雀の羽を美しいと捉えている、と言うことになるのですが、それを検証する方法はあるのでしょうか?

う〜ん。夜中に考えるには難しい。かといって、日中に考えたとしても答えは出なそうである。そこで、人間界の女性代表の妄想論として、人間界に例えてみた。雄が全員キムタクで、日本中の雌がカッコいいと思っているが、ブタはキムタクを見てカッコいいと感じるか？ウド鈴木とキムタクを並べて、50メール離したところから豚を放してみて、どっちに向かっていくか、、、？。（笑）そういう問題でもないですよね〜そんな妄想で今夜も眠れない！

　問題は、ブタが(例えば）ウド鈴木の方に向かって走っていった場合、それが愛情(ウホッ)によるものか、食欲とか別の要因によるものなのか、その区別が付かないことですね。
　現在は脳波とか、脳内の血流を測定する方法もあるので、それを使ってまずブタさんがオスブタ(美豚？)を見た時に生じる脳内情報を収集します。
　次に、ブタさんにキムタクとかアランドロン(古い)の写真を見せて脳がどう反応するかを……
　
　あ、単純に人間の男女に、美男美女の写真を見せて脳の反応をモニターし、その次に孔雀の雄や熱帯魚の写真を見せて脳の同じ部位が反応するかを見ればいいのか。
　実施は可能だけど、お金がかかりそうですね。
　ダメもとかわいい研究所の予算では、はぁ〜(ため息)、無理。

　豚に真珠とか、猫に小判ということわざもあるなぁ。